201510

本日、『ミステリーボニータ』2015年10月号の発売日。

私の「恐怖博士の研究室」および「衆議院議員日本一」が載ってます。


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では今日紹介の本。


『大宝窟』 野村胡堂 昭和29年 野村胡堂選集 偕成社


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銭形平次の作者のジュヴナイルミステリ。
戦後の作。

戦後の作品、昭和20年代の少年小説は、
戦災孤児が主人公というのが多い。

本作は北海道での宝探しだが、
その前に東京まで旅をするという、トラベルもののような
楽しみがある。

この作品はけっこう面白いと思う。
野村胡堂の他の作品は戦前の執筆で、
スパイを相手にするものばかりだったが、
これは純粋に宝探し。
誰も死なないのも爽やか。




この記事へのコメント

芦辺 拓
2015年09月08日 02:08
これはお目が高い。住みこみ先での虐待から立ち上がる少年とか、愉快な街の楽師さんたちとかの登場人物も魅力的で、戦前の『地底の都』などの名作を凌ぐ宝探しものだと思います。『都市覆滅団』『ロボット城』などの奇想ものと並んで好きで、ベスト1といったらこの『大宝窟』になるでしょう。戦後の作品にも力作があるって素晴らしいですね。
2015年09月08日 19:59



> 芦辺 拓 先生

主人公助けるためにバイオリン売ってしまうおじさんとか、閉じ込められても、「目的の砂金を見てから死のうじゃないか」とか、前向きなのがいいんです。