札幌の六畳一間

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zoom RSS 6970年

<<   作成日時 : 2013/09/12 23:55   >>

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「逆転裁判」や「ダンガンロンパ」や
「探偵学園Q」他を見ていて、今更ながら分かったぞ。

漫画(やゲームやアニメ)で
ミステリをやろうと思ったら、
キャラ立てと、ライバルと、敵組織が必要だと。

キャラ立てというのは
見た目が奇抜とか、同じ決め台詞を繰り返すとか
そういうことだけでない。

天才的に何かに秀でていることだ。
これは小説の名探偵のような、
灰色の脳細胞のことではない。
推理力ではない。

10歳でアメリカの大学を出た、とかは当たり前。

その一族に代々遺伝する力、
いや、それこそもう悪魔や霊の力を借りてもいいから、
「相手の心が読める」
「死体が隠されている場所を感知できる」くらいの
能力が必要ということだ。

ライバル。
仲間であり、ときには対立して真実に向かうキャラ。
これも「フッ」とか言うメガネ男子だったり、
何やらだったりして、
主人公に無い容姿や能力が無いといけない。
主人公より人気があるくらいでないとダメだ。

敵組織。
やはりバトルモノは燃える。
「世界を悪で染めるんだ」
「優れた人間だけが生き残るんだくらい」の
強大な相手が必要だ。

おお、やりたくない。

私などキャラに名前すらつけたくない。
キャラは少なければ少ないほどいいと
思っているのだった。

超常的なものや
特殊な設定(すごい組織に属しているとか)、
能力とか、宿敵とかを一切排除したい。

上記の作品群は大好きなのだが、
自分がそういうのを作りたいかというと
そうではない。

探偵役とワトソン役、刑事役、
3人くらいの容疑者。
そして怪人対名探偵スタイル。

これじゃダメか。

あまり特殊な設定だと、
ミステリの軸である「知恵の戦い」から
外れてくる気がするのだ。

犯人も探偵も超常能力無し、
バックアップする組織無しの一般人だからこそ、
知恵でトリックを仕掛け、あばくことに
力を入れるのではないか。

例を挙げよう。

敵組織の仲間がいるなら、
逃走も、かくまってもらうのも、
それこそアリバイ偽証も、簡単ではないか。

顔がベリベリはがれるなら、
アリバイもなにも無くなるではないか。

推理小説。
聞き込みだ捜査会議だと、延々続くと退屈だ。

活劇風味の怪人対名探偵スタイルは
「漫画でミステリ」をにするには
丁度いい落としどころだと思ったのだが、
どうも足りないらしい。

画力も足りない。

うーむ、届かない。


では今日紹介はこれ。


「科学ではとけない世界のなぞ」 佐伯誠一 


画像



何かの切り抜き。
挿絵は中村英夫ほか。


大阪万博ではタイムカプセルが埋められた。
5千年後、掘り返す。

この記事の中では、
宇宙人体形になった地球人が、
ロボットの光線で、タイムカプセルを掘り出す。

「あっ、説明書らしきものがでてきました。
 考古学者が手にとって、文字を読みとろうと
 苦心しています。」

カプセルの中の物は、未来人にとって
未知のものになっている。

しかし、このカプセル、
現実には30年後の2000年に掘り返して、
中身に異常が無いか(ちゃんと保存されているか)検証。

更に100年後の2100年にも点検で掘り返すという。
5千年後までに、何回掘り返すだろうか。





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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
ミステリは専門外なんですが、「キャラは少なければ少ないほどいい」というのは創作において同意するところです。

先生の解説を読む限りで、「巨大な組織がバックにいるとつまらない」というのもまた然り。

犯人サイドはもちろん、『デスノート』のように探偵(?)サイドにも巨大組織がついていると実につまらないですよね。

でも、せっかく見付けた法則なんですから、一度その路線でやってみてはどうでしょうか?
『怪奇探偵外伝』、アリだと思いますけど。
墨鴉
2013/09/13 16:47
ミステリに多大なこだわりのある根元先生、その先生が今までに
読んだ中で一番の作品を差し支えなければ教えていただけませんか?ちなみに私は、有名どころですが「占星術殺人事件」です。
トリックもそうですが、犯人の動機に心を打たれて深く深く感動した作品です。

2013/09/13 22:07



> 墨鴉さん

全ての特異な要素を排除する、本格ミステリと漫画の相性の悪さがちょっと見えてしまって。



> 猫さん

1つと言われると難しいですね。
パッと出てくるのは高木彬光の「鼠の贄」とカーの「妖魔の森の家」。



ねもと
2013/09/14 00:04
以前、別冊マガジンの編集班長氏と以下のような会話を交わしたことがあります。ご参考までに。

http://togetter.com/li/388876
芦辺 拓
2013/09/15 15:22



> 芦辺 拓 先生

ありがとうございます。
例の「人間が描けているか問題」に繋がってきてませんか、これ。


ねもと
2013/09/15 19:21

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