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武狼ひろみ先生の「マジカルER」は、 非常によく出来ている。 私はこういう、みっちり構成が 固められている作品が好き。 第1話の 「男として、パンツの調査」 「ルルは男として対応」 「そこでルルは男として、告白相手のパンツを調査」 というロジック展開を見て、感心。 最終ページの告白相手のセリフ、 「大大大っっ嫌いっっ!!」も 最初のページの主人公のセリフ、 「大大大好きな水戸琴美ちゃんから!!!」を踏まえた反語。 これは面白い、と思って、注目している。 今週の第3話も、キチンと伏線を張っている。 まず、9ページの3コマ目のナースの言葉。 「え…でもそろそろ」。 これは15ページ目の 「体が元に戻る」ことへの伏線。 「今、体が戻る理由」がちゃんとある、ということ。 次に2ページの3コマ目の ルルのセリフ。 「正斗さんは琴美ちゃんから どう思われているか知りたがってたです」。 これは17ページの最終コマにつながる伏線。 「正斗さんも琴美ちゃんの気持ち 知りたがってたですから」 このセリフがないと 次ページの「盗撮していた」という 会話に持っていけない。 最後に5ページの2コマ目の ルルのセリフ。 「お役に立てる事があれば恩返ししたいです」 ルルが動くことの 「理由づけ」はここにある。 最終ページ4コマ目でも再度、 ルルは、このことを確認している。 久々に、こういうことが 自然に出来ている作品を見た。 私が本作を好きな理由はここにある。 ルル とさまさと みとことみ きまたたまき ほしのしほ というように、 キャラ名が「回文」に なっているのも面白い。 実によく考えて、作られた作品である。 では今日紹介の本。 「地底の都」 野村胡堂 昭和29年 野村胡堂選集 偕成社 戦前に「少年倶楽部」に連載された作品。 古代に栄えた「地底民族」の 財宝を発見した博士が 行方不明になる。 「少年倶楽部文庫」でも 刊行されているから、読んだ人は多いはず。 野村先生は「六一八の秘密」を始めとする 児童向けミステリや 大人向けでは捕物帳の「銭形平次」で有名。 再来月、「野村胡堂探偵小説全集」 という大人向けミステリ集が出る。 |
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